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1 はじめに
2か月に1度、富山県特別養護老人ホーム入所指針に基づき、入所判定対象者について、点数順による優先入所選考者名簿を作成し、入居検討委員会でその順位を決定しています。
入居検討委員会では、優先入所選考者名簿に基づき、原則として上位の者から入所決定を行いますが、県入所指針の内容に従い、性別、重度認知症者、特別な配慮をしなければならないことなど個別事情を総合的に勘案協議したのち、入居順の調整等を行っています。
入居検討委員会で使用する優先入所選考者名簿は、施設別、点数順による名簿。
そして、入居検討委委員が協議を行った後、点数順とは異なる順位で決定がなされます。
令和2年10月まで開催した入居検討委員会では、点数順による名簿を使用。
委員会終了後、点数とは異なる順位で決定された名簿を作成、その変更については手作業で実施していました。
ところが、手作業のため、順番の記載について誤り等が生じることが考えられ、その記載順位等について確認が必要であり、相当の時間を要していたのです。
入居検討委員会で使用する資料は、データベースのボタンを押すだけで、基本のものが作成できます。
順位が変更された資料についても、誤りを未然に防ぐため、点数順と同様、データベースのボタンを押すだけで、基本のものが作成できるようにならないか検討。
その結果、テーブルに新フィールドを追加することで、可能となることに考えが至りました。
その具体的な流れです。
まず、新フィールドを作成し、そこへ数値を入力。
次に、施設別新規にクエリを作成し、それぞれ個別事情を総合的に判断した内容を含めた条件順に表示できるよう、条件を設定。
最後に、フォームに新規ボタンを作成し、それを押すと、個別情報を総合的に勘案した、優先入所選考者原本(案)が表示。
データの更新は日常的に行っており、常に最新の状態で、点数の高い順と、個別事情を総合的に勘案した状態での順位の両方を、パソコン上で見ることができるようになりました。
個人情報保護の観点から、パスワードを設定しており、特定の関係者以外は見られなくしてあります。
2 データベースはAccessを利用
3 新規作成
(1)テーブル・フィールド
ア 1項目追加
(2)クエリ
ア 4項目追加
(ア)施設A男性用(フィールド数33、内条件設定10)
(イ)施設A女性用(フィールド数33、内条件設定10)
(ウ)施設B用 (フィールド数38、内条件設定12)
(エ)施設C用 (フィールド数35、内条件設定11)
イ 簡易表示用8項目(2020(令和2)年12月14日追加)
(ア)施設A男性用(フィールド数33、内条件設定10)
(イ)施設A女性用(フィールド数33、内条件設定10)
(ウ)施設B用 (フィールド数38、内条件設定12)
(エ)施設C用 (フィールド数35、内条件設定11)
(オ)施設A男性用(フィールド数33、内条件設定10)
(カ)施設A女性用(フィールド数33、内条件設定10)
(キ)施設B用 (フィールド数38、内条件設定12)
(ク)施設C用 (フィールド数35、内条件設定11)
(3)フォーム
ア 4ボタン追加
(ア)No.(2)ア(ア)(施設A男性)検索用ボタン
(イ)No.(2)ア(イ)(施設A女性)検索用ボタン
(ウ)No.(2)ア(ウ)(施設B) 検索用ボタン
(エ)No.(2)ア(エ)(施設C) 検索用ボタン
イ 簡易表示用8ボタン(2020(令和2)年12月14日追加)
(ア)No.(2)イ(ア)(施設A男性)検索用ボタン
(イ)No.(2)イ(イ)(施設A女性)検索用ボタン
(ウ)No.(2)イ(ウ)(施設B) 検索用ボタン
(エ)No.(2)イ(エ)(施設C) 検索用ボタン
(カ)No.(2)イ(ア)(施設A男性)検索用ボタン
(キ)No.(2)イ(イ)(施設A女性)検索用ボタン
(ク)No.(2)イ(ウ)(施設B) 検索用ボタン
(ケ)No.(2)イ(エ)(施設C) 検索用ボタン
6 経緯等
2020(令和2)年10月 7日 令和2年度第4回入居検討委員会終了後、データベースAccessで個別事情を総合的に判断した内容を含めた条件順に表示できないか検討を開始する。
2020(令和2)年10月12日 テーブル・フィールド、クエリ、フォームなど完成、個別事情を総合的に勘案した状態での順位表示が可能になる。
2020(令和2)年12月14日 簡易表示用クエリ8項目と、ボタン8個を追加。会議用資料のチェックを、より簡単に行うことができるようにしました。
2021(令和3)年 2月15日 3施設のうち1施設の入居について一部条件設定が必要になり、テーブルフィールド1項目追加。クエリ3項目追加。フォーム3ボタンの追加を行いました。
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