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私は、1〜2年に1回、寝たきりや重度障害者の方の家を訪ねて、求められているサービスは何かを、直接調べていました。
調査していた時、視覚に障害がある女性の方から、昔、親や祖父母から聞いていた、地域に伝わる昔話が聞きたいと言われたのです。
そこで、宇奈月町中央公民館長に尋ね、宇奈月町に伝わる昔話の本を探し出しました。
それを、ボランティアに朗読してもらい、カセットに収録し、希望された人の家へ届け聞いてもらったのです。
その後、他の昔話も収録し、一覧表にして、他の方にも、聞いてもらうようになりました。
それを、「聞いてみんけサービス」と名付けたのです。
また、他の障害者の方から、昔懐かしい歌を聞きたいが、ラジオでは若い人向けの歌ばかりで、懐メロが聴きたいと言われたのです。
そこで、インターネットなどを利用して、懐メロのカセットやCDを募集したところ、レコード盤の寄付が相次ぎました。
最終的には、レコードでだけで、5万曲を超える寄付があったのです。
レコードは、一覧表にして、希望する障害者の方の家や、一人暮らし高齢者の集いなどで活用され、「聞いてみんけサービス」の一環として実施していました。
全国から寄付されたレコードなどの整理とデータベース化は、本波が行いました。
「聞いてみんけサービス」のモデルなどはなく、その名称も、本波が名付けたものです。
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