「ふくし出前ビデオ」&「望みかなえビデオ」 




 1996(平成8)年4月 「ふくし出前ビデオ」&「望みかなえビデオ」事業を開始しました。
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 1996(平成8)年4月に、地域の祭りや、新しく建設された施設などをビデオで撮影し、寝たきり高齢者などに見てもらう、「ふくし出前ビデオ」&「望みかなえビデオ」事業を開始しました。


 自力で外出できない、寝たきり高齢者の方は、たとえば、自分の住んでいる地域の祭りでさえ、見ることが出来ません。

 また、近所に出来た、新しい施設のことは、新聞やテレビの情報で知っても、それを自分で見に行くことが出来ません。


 世界や日本全国のことは、日々、テレビや新聞、ラジオなどで知ることができます。しかし、自分が住んでる場所のニュースは、目や耳にすることができないのが実情です。


 そこで、地域に新しく建てられた施設や、祭りの様子などをビデオで撮影し、希望する寝たきり高齢者の方などの家へ届ける、「ふくし出前ビデオ」事業を始めました。

 ビデオ撮影はボランティアが行い、リポーターも、ボランティアの方にお願いをしました。


 「ふくし出前ビデオ」撮影一覧表を作成し、寝たきりの方などの家へ届け、見たいと希望するビデオを、その人が住む地域のボランティアが持参します。

 寝たきりや障害を持っている方達も、自分の部屋で、顔見知りのボランティアと一緒に、その「ふくし出前ビデオ」を楽しめるのです。


 また、寝たきりの方から、会いたいと思っている人などを聞き、その人にビデオでメッセージを述べてもらいます。

 撮影とリポーターは、ボランティアが。そして、職員が、一緒に、会いたいと思っている人の家を訪ね、ビデオを撮影してきます。


 出来上がったビデオは、希望された方の近くに住む、顔見知りのボランティアが持参し、一緒に楽しみます。こちらは、「望みかなえビデオ」と名付けました。


 この「ふくし出前ビデオ」「望みかなえビデオ」のノウハウが、後日、巡回映画「来て見てヤンバイ映画館」の「宇奈月ニュース」制作に役立つことになります。


 「ふくし出前ビデオ」&「望みかなえビデオ」のモデルなどはなく、本波が独自に考えて、取り組みを始めたものです。また、この事業の名称は、本波が名付けました。







本波 隆(ほんなみ たかし)

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