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1993(平成5)年5月、宇奈月町社会福祉協議会で「見守りネットワーク」事業を開始しました。
きっかけは、宇奈月町社会福祉協議会役員が、新聞で、都会で一人暮らし高齢者の孤独死記事を読み、対策を考えねばと話し合ったことからです。
見守り活動を、特別な人たちに依頼するのではなく、仕事で、毎日地域を訪れている職業の方に、協力を要請することになりました。
協力は、あくまでもボランティアとし、金品などでのお礼を、しないことに決めました。
「見守りネットワーク」は、1991(平成3)年10月に運用を開始していたデータベース(福祉調査異動届)があり、始めることができました。
データベース(福祉調査異動届)の情報を、協力者に提供することで、見守り活動に使ってもらことができたのです。
一番最初に、宇奈月郵便局を訪れ、本波が当時の郵便局長に概要を説明し、協力を得ることができました。
その年、郵便配達、新聞配達、牛乳配達の方々にお願いした、「見守りネットワーク」が開始したのです。
「見守りネットワーク」とは、郵便受けに、2日以上郵便物等がたまっていたり、日中でも電気がつきっぱなしなど、異常を感じた場合、訪問者である協力者が、事務局へ連絡するというものです。
事務局では、担当の民生委員に連絡をして、民生委員など関係者が対象の家を訪問、安否の確認を行う流れになっています。
当初は、一人暮らし高齢者が「見守りネットワーク」の対象でしたが、その後、二人暮らし高齢者も、見守りの対象としました。
1998(平成10)年度以降、年1回、協力者を対象にした、説明会・研修会などを開催しています。
「見守りネットワーク」協力団体等の主な動きです。
・平成 5年4月:宇奈月町の郵便配達、新聞配達、牛乳配達の方々の協力を得て開始
・平成 8年4月:宇奈月町電気、ガス、水道の検針者と警察署の方々が参加
・平成 9年5月:見守りネットワークを応援する「お便りネット」活動を開始
・平成12年6月:宇奈月町老人クラブ連絡協議会が参加
・平成13年5月:宇奈月町地区自治振興会連絡協議会が参加
・平成14年6月:黒部農協の方々が参加
・平成16年6月:宇奈月町社会福祉協議会で各世帯への「ふれあい通信」発行開始
・平成17年6月:宇奈月町農産公社 炊飯センターが参加
・平成19年6月:見守りネットワークを応援する、「顔なじみネット」活動を開始
・平成21年6月:黒部市内の新聞販売店などが参加
・平成22年2月:買い物応援団が参加
・平成22年6月:黒部市の地区社会福祉協議会、地区民児協が参加
※事業開始から平成19年度迄、本波が単独で訪問し協力を要請していました
※平成22年8月には、98企業・団体と43個人が参加協力。
「見守りネットワーク」は、NHK総合TVの「難問解決!ご近所の底力」や、TBS「はなまるマーケット」などで、全国に紹介されました。
「見守りネットワーク」と名付けたのは本波で、「見守りネットワーク」のモデルなどはなく、流れなど独自に考え出したものです。
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