2003年 本波 隆(ほんなみ たかし)福祉関係ニュース

2003年(平成15年)10月8日(水)NHK第1ラジオ 15:05〜 全国放送
ネットワークにっぽん
来て見てヤンバイ映画館
2003年(平成15年)9月11日(木)讀賣新聞 テレビ番組欄
番組概要
難問解決!ご近所の底力
(NHK−後9・15)
「お年寄りのとじこもり」の問題解決に望む。30年前に建てられた千葉県八千代市のある団地では、急速に高齢化が進んでいる。住民の心配の種は、とじこもりがちな独り暮らしのお年寄りのこと。病気になっても、誰にも相談できず人知れずに亡くなる方が増えているという。
2003年(平成15年)9月11日(木)NHK総合TV 21:15〜21:58 全国放送
番組概要
難問解決!
ご近所の底力
”閉じこもり”解消大作戦
出演者
(妙案お探し隊)
清水 圭
松居 直美
Take2
(専門家ゲスト)
木原孝久さん(福祉アドバイザー)
(司会)
堀尾 正明
(お困りご近所)
千葉県八千代市米本団地の皆さん
(妙案を考案した人たち)
本波 隆さん(富山県宇奈月町社会福祉協議会事務局長)
永口 正男さん(宇奈月郵便局(郵便配達)
山形 竹政さん(宇奈月通運(ガス検針)
古川 しま子さん(宇奈月町役場(水道検診)
梶田 ひと美さん(駒ヶ根市社会福祉協議会)
竹中 美代子さん(宅福便ボランティア)
番組コード 1808−020
2040−183
収 録 1997年(平成9年)5月22日(木) NHK放送センター101スタジオ
13:00〜16:00
2003年(平成15年)4月8日(木)北陸中日新聞 富山県版
宇奈月町社協にCD、カセット
両親の遺品で癒しの音
東京の女性 HPで打診寄贈
『高齢者の楽しみに』
両親の遺品である懐かしい音楽のカセットテープなどで、お年寄りが楽しんでほしいと、東京都内の女性が、宇奈月町社会福祉協議会にカセットテープ九十七本とCD二十六枚を寄贈した。七日に宅配便に宇奈月町社協に届いた。
寄贈したのは、板橋区の池田典子さん。両親を十年もの間看病した末、二年前に母親が、今年一月に父親が亡くなった。両親とも音楽が好きで、松島詩子やアイ・ジョージ、古賀政男など、多くのカセットテープなどがあった。
池田さんは、今月一日に社協のホームページが呼びかけているのを知り、電子メールで寄贈を打診。社協も喜んで寄贈を受けることになった。電子メールには「大切に育ててくれた両親の遺品で他のお年寄りの楽しみに役立てることができれば」と書いていたという。
宇奈月町社協の本波隆事務局長は「独り暮らしのお年寄りの集いなどで活用していきたい」と喜んでいる。
カラー写真(省略)
宇奈月町社協に寄贈されたCDなどの一部=宇奈月町浦山の町社協で
2003年(平成15年)2月28日(金)チューリップTV 18:20〜 富山県内放送
ニュースの森
宇奈月ニュース
お年寄りの笑顔が見たいから
2003年(平成15年)2月27日(木)富山新聞 富山県版
手作り情報紙50号に
宇奈月町社会福祉協議会 来月1日で達成
読んで心の和む内容に
宇奈月町社会福祉協議会の本波隆事務局長が中心となって発行している情報紙「宇奈月町社会福祉協議会だより」が、この三月一日で五十号を数えることになった。一号から五十号までワープロ文字にカットを張って印刷している県内市町村社協では類のない手作り情報誌として関係者から注目を集めている。
情報紙は、福祉やボランティアのすそ野を広げようと、一九九二(平成四)年五月一日からB5版二ページで発行され、同年度は年九回、九三(同五)年以降は四ページ一色刷で年四回の発行となった。今のA4版四ページになったのは、九七(同九)年九月の二十八号から。
内容は、エッセー的な分を必ず四項目入れ「物を大切に・優しい心を」など最後の二行に訴えたい心情をつづっている。五十号のテーマは「いっちょうら」「梅干し」「冷蔵庫」「流し」などを掲載している。
本波隆事務局長は「読んで心の和む内容にしたいと思い、テーマ選び苦労している。いつかどこかで町民がボランティアに取り組んでもらえればよい」と話している。
カラー写真(省略)
情報紙「宇奈月町社会福祉協議会だより」の校正刷りを見る本波隆事務局長=宇奈月町社会福祉協議会
2003年(平成15年)2月2日(日)富山新聞 富山県版
福祉は顔が見える関係で
情報はネット活用
宇奈月で全国フォーラム
宇奈月町社会福祉協議会は一日、宇奈月ニューオータニホテルで、十八都道府県から六十二人の福祉に携わる関係者が参加して「福祉情報化全国フォーラム2003in宇奈月」を開き、インターネットでの情報交換と同時に、福祉を必要とする人たちに顔の見える関係で接する大切さを話し合った。
NHKボランティアネット事務局部長の入江詩郎さんが「福祉情報化による平時と有事のコミュニケーション−情報通信ネットを運営して感じること」と題して基調講演した。
このあと「これからの福祉情報化の課題と展望」をテーマに、本波隆宇奈月町社会福祉協議会事務局長、岩本暁長崎県大瀬戸町社会福祉協議会事務局長、丸山法子広島県本郷町社会福祉協議会在宅介護支援センターワーカー、新谷勇郎川崎市麻生区社会福祉協議会事業課長が話し合った。
本波事務局長は、宇奈月町で取り組んでいる民生委員からの福祉異動調査や、巡回映画ヤンバイ映画館などの事例を説明し「ヤンバイ映画館で赤穂浪士などの時代劇を上映すると、男性が多く訪れ、映画上映の後先に近況を語り合う姿がみられる」と強調し、「これからの福祉の情報は顔の見える関係を構築していくことが大切である」と述べ、参加者らから共感を得ていた。
カラー写真(省略)
福祉情報化について話し合うフォーラム=宇奈月町内のホテル
2003年(平成15年)2月2日(日)北陸中日新聞 富山県版
福祉向上スクラム
全国フォーラムで議論
宇奈月
宇奈月町社会福祉協議会主催の「福祉情報化全国フォーラム2003in宇奈月」が一日、ニューオータニホテルで開かれ、十八都府県から参加した社会福祉協議会関係者が、記念講演やトークフォーラムを通じて福祉の情報化について理解を深めた。
町社協が一九九八年に、地域福祉やボランティアの情報交換、災害時の被災地域の情報収集と支援活動に結びつけるネットワークづくりを目的に主宰した「うなそーすメーリングリスト(ML)」が今年、設立五周年を迎えたことから、記念事業として開いた。
記念講演では、NHKボランティアネット事務局部長の入江詩郎氏が「福祉情報化による平時と有事の情報コミュニケーション」と題して講演。
トークフォーラムでは、三重県上野市社会福祉協議会の乾光哉氏がコーディネーターを務め、本波隆氏(宇奈月町社会福祉協議会事務局長)岩本暁氏(長崎県大瀬戸町社会福祉協議会事務局長)丸山法子氏(広島県本郷町社会福祉協議会在宅介護支援センターワーカー)新谷勇郎氏(神奈川県川崎市麻生区社会福祉協議会事業課長)がシンポジストとして参加した。
シンポジストらは、使いやすい福祉情報、ボランティアネットワークの作り方や災害時の生活情報の把握の仕方、IT(情報技術)の福祉事業への活用、データベース化などについて、福祉の現場からの意見を出し合った。
2003年(平成15年)2月2日(日)北日本新聞 富山県版
情報化で災害に備え
宇奈月・福祉全国フォーラム
要支援データベースを
福祉情報化全国フォーラムin宇奈月は一日、宇奈月町の宇奈月ニューオータニホテルで開かれた。情報化時代の社会福祉の役割について、災害時に支援の必要な人のデータベース化や、普段から他地域のボランティアと交流することが必要との認識で一致した。
宇奈月町社会福祉協議会が、全国の社会福祉協議会との情報交換や災害時の支援ネットワークとして設立したメーリングリスト「うなそーす」の五周年を記念して企画。全国から福祉関係者六十人余りが出席した。
トークフォーラムでは三重県社会福祉協議会の乾光哉ボランティアコーディネーター、本波隆宇奈月町社会福祉協議会事務局長、岩本暁長崎県大瀬戸町社会福祉協議会事務局長らがそれぞれの活動を報告。
「ホームページを毎日更新して、どんどん新しい情報を発信すべき」、「インターネットだけでなく、広報誌や口コミなどいろんな情報伝達手段が大切」などと話し合った。
フォーラムに先立ち、NHKボランティアネットの入江詩郎事務局部長が基調講演した。
カラー写真(省略)
情報化時代の福祉サービスやボランティアについて意見交換したフォーラム=宇奈月ニューオータニホテル
2003年(平成15年)1月23日(木)讀賣新聞 富山県版
チラシ・ポスター用紙8500枚
千葉県男性が宇奈月町社協に寄贈
巡回映画告知に役立てて
社協「来週さっそく使用」
お年寄りに懐かしい映画を楽しんでもらう巡回映画事業を行っている、宇奈月町社会福祉協議会に、チラシ用のカラー用紙とポスター用紙計八千五百枚が届いた。千葉県内に住む男性が、昨年一月に放映されたテレビ番組を見てこの巡回映画事業を知り、「何かお役に立てれば」と、送ってくれたものだった。同社協の本波隆事務局長は「町とは何のゆかりもない方なのに、大変ありがたい」と、感謝しきりだ。
同社協によると、テレビ番組が放送された直後の昨年二月、この男性から「チラシ用紙を送りたいが、どんな色がいいでしょうか」という電子メールが届いた。それから数回にわたって、用紙やテープなどが送られてきた。本波事務局長らは、電子メールのやりとりと重ねていたが、好意の理由は分からなかった。
ところが今回、用紙と同じころに届いたメールに、その理由が書いてあった。男性は、放映されたテレビ番組で、お年寄りのために一生懸命働く同社協の若い女性職員の姿を見て、自分の母親が亡くなるまで通っていた病院のデイケアサービスで親身になって世話をしてくれた若い職員の姿が重なったのだという。それで「社協のために何かできることはないかと、送るようになった」と書かれていた。
同社協の巡回映画事業は、町内七か所の公民館を順番に回る「来て見てヤンバイ映画館」と、老人福祉センターの利用者を対象にした「生きがいヤンバイ映画館」の二つ。開催時間や上映映画を知らせるために、ポスターを地区の掲示板に張ったり、チラシを配ったりするため、多くの用紙を必要としている。
本波事務局長は、「宇奈月町とは何のゆかりもないのに、大変ありがたい。心では何かをしたいと思っていても、実行できる人は少ないのに」と感謝。今回届いた用紙は、音沢公民館で来週開かれる映画のために、早速使わせてもらうことにしている。
2003年(平成15年)1月23日(木)北陸中日新聞 富山県版
映画上映を支援
宇奈月町社福協へポスター用紙
千葉の福沢さんが寄付
宇奈月町社会福祉協議会が町内で定期的に開催している映画上映事業を支援しようと、千葉県の男性が同社協にポスターやチラシに使うカラー用紙を贈呈した。
寄付したのは、千葉県松戸市の福沢徹夫(七四)さん。薄ピンク色のA3版用紙千枚と紫色など三色のA4版用紙七千五百枚の計八千五百枚を贈った。昨年2月中旬、チラシ用紙七千五百枚を贈り、今回は五回目の寄付になるが、これまでで最も枚数が多かった。
福沢さんは昨年一月下旬、テレビ番組で社協の映画上映事業を知った。「二年前に母親が亡くなったが、母親をディケアで世話してくれた若い人たちと社協職員のイメージがだぶった」という福沢さんは、ホームページから電子メールで社協に連絡。以来、富山関連のニュースに関心を持つようになり「きょうは雪のようですね」(映画上映事業には)人が集まりましたか」などとメールのやり取りが続いている。
その過程で、印刷業の仕事をしていた福沢さんが「(チラシなどの)紙は足りなくないですか」と持ちかけ、寄付が始まった。
社協の本波隆事務局長は「私たちの活動や福祉を通して、宇奈月や富山に関心を持ってもらえるのはうれしい」と話している。
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宇奈月町社会福祉協議会に寄付されたポスター用紙など=同町浦山で
2003年(平成15年)1月18日(土)朝日新聞 富山県版
拝啓わが町J
宇奈月町
お年寄りを外へ
巡回映画で元気に
「本当の安らぎ、まだまだ模索中」
映写機が置かれ、縦1・五メートル、横1・8メートルの銀幕が張られた。
14日午後、宇奈月町の内山公民館。ここでは6回目となる巡回映画「来て見てヤンバイ映画館」が開かれた。
主催は町社会福祉協議会、上映を知らせるポスターも、職員3人が、ビデオケースの写真をもとにパソコンで絵を描いて作った。
上映は午後1時15分から。その約30分前、松平あやさん(89)が一番乗りした。集まった26人全員がお年寄りだ。男性が14人、女性は12人。座布団に座ると、「やー、お久しぶり」「元気でしたか」と声をかけあった。
この日の作品は「赤穂浪士」(1961年)。東映の時代劇映画の黄金期に制作され、片岡千恵蔵、市川右太衛門、中村錦之助、桜町弘子、丘さとみなど、銀幕の大スターが登場した。
近所の友人と訪れた松平さんは「昔、黒部市内の映画館で、大混雑するなかで見た覚えがあります。本当に懐かしい」と見入った。上野隆俊さん(73)も、「楽しみにしている。みんなで集まれるので気晴らしにもなっています」。
ヤンバイは、県東部の方言で「いい具合」とか「よかったね」という意味だという。
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「お年寄りたちが求めるサービスはなんだろうか」巡回映画は、こんな疑問をきっかけに始まった。
01年5月、町社協の本波隆事務局長(52)が、聞き取り調査のため、各家庭を訪問していた。
ある家庭で、中途失明の男性(70)が顔を上げ、遠くを見つめるように言った。
「目が不自由でなければ、昔のように大画面でチャンバラ映画を見てみたい」
帰りの車の中で本波さんの頭をよぎったのが、町社協がお年寄りに貸し出すために持っていた渥美清主演の「男はつらいよ」シリーズだ。「この映画を『種』にして、独り暮らしや閉じこもりがちなお年寄りに集まってもらい、心の触れ合いと安らぎの機会を持てないものか」
さっそく映写機と銀幕を町から借りた。車での遠出が出来ない人のため、7ブロックに分け、歩ける距離にある公民館などを上映場所にした。上映時間も、掃除や洗濯を終え、暇になる午後1時過ぎからにして、3カ月に1回上映することにした。
6月、下立公民館で「男はつらいよ」の1作目を上映した。男性12人、女性28人が集まった。
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巡回映画には、俳優の阿藤快さんも一役かっている。
阿藤さんは昨年1月、リポーターを務めたテレビ番組でヤンバイ映画館を紹介した。
以来、阿藤さんは美空ひばり主演の映画や「幸せの黄色いハンカチ」「釣りバカ日誌」「クレヨンしんちゃん」など計26本のビデオを町社協に贈った。「赤穂浪士」もその一つだ。
10月、町社協がお礼を込めて感謝状を贈った。贈呈式をしようと思ったが、残念ながら阿藤さんは欠席した。
だが、そのはがきに一筆添えてあった。
「かつて亡き母親が映画館で見た映画はたった1回だけだった・・・・・。おばあちゃんたちに楽しい映画を見てもらえたらと思っただけです。フレーフレー社福協」
阿藤さんのマネージャー北見晨子さんは、「阿藤は暇な時間を見つけては都内の電気街を歩いて、おばあちゃんらの喜びそうなビデオを探し、贈っているようです」と話す。
ヤンバイ映画館には、延べ1221人のお年寄りが足を運んだ。
「用事で見られなかった」という声もあり、昨年5月からは、町の老人福祉センターでも月4回「生きがいヤンバイ映画館」を始めた。
本波さんは「阿藤さんから寄贈があったからこそ、巡回映画とは別の作品を上映できるんです」と語る。これまでに美空ひばり主演の「べらんめぇ芸者」(59)など13本を上映し、延べ千人を超えるお年よりが見た。
町の高齢化率(65歳以上の人が町の人口に占める割合)は、昨年10月1日現在27・9%。県内35市町村のなかでは上から8番目に高い。
本波さんは言う。
「お年寄りの本当の心の安らぎとはどのようなものか。まだまだ、模索中です」
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「銀幕」の大スターが出演する「赤穂浪士」を鑑賞するお年寄りら=宇奈月町の内山公民館で
カラー写真(省略)
巡回映画の上映を知らせる手作りのポスター
2003年(平成15年)1月1日(水)北日本新聞 富山県版
けさの人
福祉情報化全国フォーラムin宇奈月の仕掛け人、宇奈月町社会福祉協議会事務局長
■本波 隆(ほんなみ たかし)さん
全国の福祉、ボランティア関係者を結ぶメーリングリスト「うなそーす」を五年前に立ち上げ、メール仲間が集う全国フォーラムを二月に宇奈月で開く。「普段は福祉関係者の情報交換を行い、災害などの有事には支援しあうネットワーク。阪神・淡路大震災を目の当たりにしてから、思い描いてきたものがやっと形になってきた」と語る。
平成七年二月、震災二週目の神戸に行き、全国からボランティアが来ているのに支援してもらいたい人の居場所が分からなかったり、前日までの情報で届く援助物資が当日は必要なくなって持て余す状況を体験した。「非常時ほど情報が大切と痛感した」と振り返る。
宇奈月町での万が一の災害を念頭に、町社会福祉協議会から全国に情報を発信できるよう八年にホームページを立ち上げ「災害時だけ『助けて』と訴えても、どれだけの支援があるか分からない。普段のつき合いが大事」と十年にメーリングリストをつくって仲間を増やした。
されに「他県からボランティアが来ても、町内の一人暮らしの人や高齢者宅がすぐ分かるように」と地図情報システムを完成させた。
都内で事務の仕事をしていたが、十五年前にUターン。「福祉の仕事はずぶの素人だから、人と違う発想ができるのかも」と言う。宇奈月町浦山で家族三人暮らし。五十二歳。
白黒写真(省略)
本波 隆(ほんなみ たかし)
