2002年 本波 隆(ほんなみ たかし)福祉関係ニュース

2002年(平成14年)12月25日(水)富山新聞 富山県版
人登場
宇奈月町社会福祉協議会事務局長
本波 隆さん(52)
巡回映画で交流深め
昨年六月から月二回公民館を巡回する「来て見てヤンバイ映画館」を始め、ことし五月から巡回映画をを見逃したお年寄りを対象に町福祉センターで「生きがいヤンバイ映画館」を月八日間実施しています。
「ヤンバイ」とは県東部の方言で「よかったね」「いいあんばい」「いい具合」という意味です。町民が一堂に集まって懐かしの映画を鑑賞することで、笑い、泣き、感動する体験をもって交流を深めたいと思っています。
最初は「男はつらいよ」だけしか上映できませんでしたが、テレビ番組取材で訪れた俳優阿藤快さんが「赤穂浪士」「瞼(まぶた)の母」など二十六本の映画テープの寄付を申し出て好評を得ています。生きがいヤンバイ映画館はもうすぐ観客千人となります。(宇奈月町浦山)
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2002年(平成14年)12月1日(日)讀賣新聞 富山県版
お年寄り生き生き!
化粧教室 プロがアドバイス
巡回映画 7地区で次々上映
宇奈月社協がユニーク企画
宇奈月町社会福祉協議会(大坂吉郎会長)が開いている「生きがい化粧教室」や「来て見てヤンバイ映画館」などの企画が評判を呼んでいる。町の人口の約三割を占めるお年寄りに、楽しい時を過ごしてもらおうと知恵を絞ったもので、「お年寄りが外に出るきっかけになる」と、喜ばれている。
同町の人口に対する六十五歳以上の割合は今年三月末で約28%、一人暮らしの割合も11%と高い。このため、同協議会は以前から、懐メロのレコードや、町内行事を撮影したビデオをお年寄りの家に届けたりするサービスを行ってきた。
昨年から始まった、生きがい化粧教室は、普段はほとんど化粧をしないというお年寄りに、美容のプロが、マッサージ法やメーキャップなどをアドバイスするもの。今年は先月二十八日に、同町中央公民館で開かれ、同公民館に隣接する老人福祉センターのディサービス利用者の中から、七十−九十歳代のお年寄り約十五人が参加した。
講師の服部真理さんらの手ほどきで、顔のマッサージをしたりメーキャップに挑戦したり。お年寄りたちは、「きれいになったよ」という周りの声に照れながらも、「今日は顔を洗えません」などと笑顔を見せていた。
また、お年寄りに昔ながらの”巡回映画”を楽しんでもらおうと昨年六月から始まった「来て見てヤンバイ映画館」も好評だ。
初期の「男はつらいよ」など、懐かしの映画を町内七地区の公民館で次々と上映。毎月、二地区で上映会を開いており、一回の上映につき約三十人が来館。九月には延べ動員数が千人を超えた。五月からは、老人福祉センターでも、ディサービス利用者向けの「生きがいヤンバイ映画館」がスタートした。
映画を上映する前に、その地区の住民が登場する「宇奈月ニュース」が流されるのも人気の秘密。同協議会の中谷恵さんと森田真希子さんが中心となってビデオ撮影、ボランティアの主婦らがインタビュアーを務めるなど、すべてが手作りだ。
この活動を知った俳優の阿藤快さんがビデオテープを寄付してくれたり、地区住民が自発的に上映会場の準備を手伝ったりと、活動はゆっくりだが確実に、住民に浸透してきている。
同協議会の本波隆事務局長は「『ヤンバイ』イコール映画の上映会という意識が定着してきた」と喜び、「お年寄りには外に出て、みんなと楽しい時間を過ごしてもらいたい」と話している。
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大好評の化粧教室
2002年(平成14年)7月28日(日)北日本新聞 富山県版
さわやか介護セミナー
みんなで考え 明るく実践
介護保険制度が始まって二年余り。介護サービスや施設の整備は進んでいますが、高齢化社会の中で「保険はどこまで頼れるの?」「将来、安心して介護を受けられるの?」と、不安を抱いている人も大勢います。みんなで考え、明るく介護と向き合うことを目指した「さわやか介護セミナー」(住友生命社会福祉事業団、北日本新聞社主催)が、県内で三回にわたって開かれました。約百二十人の受講生が講演、見学、実習を通して、福祉の現状や介護サービスの知識、家族の心のケアの大切さなどを学びました。
内容を紹介します。
■第1回 6月29日、県民会館
・講演 「今、地域福祉は」
本波 隆さん(宇奈月町社会福祉協議会事務局長)
■第2回 7月6日、県総合福祉会館
・講演 「在宅介護を継続するためのコツ」
炭谷靖子さん(富山県医科薬科大学医学部看護学科助教授)
■第3回 7月13日、北日本新聞ホール
・講演 「介護の心構え」
松原豊子さん(富山県ホームヘルパー協議会長)
今、地域ふくしは
本波 隆さん
最新情報基に 見守りの輪を
市町村では毎年、全人口のうち高齢者や独り暮らしの人数、介護が必要な人の比率を発表していますが、これは住民登録台帳や要介護認定者数など、書類を基にまとめた統計で、本当に実情に合ったものとは言い切れません。
そこで、宇奈月町社会福祉協議会では、独自に高齢者の状況把握に取り組んでいます。まず、民生委員の協力で実地調査を基に各種の情報をデータベース化しました。毎月更新するので、常に現状を知ることができます。平成七年から「福祉地図」を、また十一年からは「地図情報システム」の運用を始めました。名前を入力すれば寝たきりかどうか、住居の地図、連絡先などが分かるシステムで、万一の際に役立つと考えています。
新聞、郵便の配達員や電気、水道の調査員に、独り暮らしの高齢者の安否を報告してもらう「見守りネットワーク」も組織しました高齢者向けの映画を公民館で定期的に上映し、外に出る機会を増やす「来て見てヤンバイ映画館」事業などの取り組みもスタートさせました。
大切なのは、最新の「生きた情報」を集め、困っている人にすぐ声を掛けられるシステムを構築すること。社会福祉協議会では、今後も役立つ仕組みづくりに努めていきます。正しい情報を得た上で、住民それぞれができることを積み上げていけば、地域の福祉はもっと豊かになっていくと確信しています。
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以下省略
2002年(平成14年)7月22日(月)北陸中日本新聞 富山県版
宇奈月町社福協に 阿藤快さんが寄贈
映画ビデオ4本
宇奈月町社会福祉協議会に、俳優の阿藤快さんから映画のビデオテープ四本が届いた。今回で二回目の善意。
阿藤さんは昨年、同協議会が高齢者向けに取り組んでいる巡回映画館について取材したテレビ番組のレポーターとして同町を訪問した。その際に、お年寄りが映画をとても喜んで見ていることを知り、帰京後、時代劇や娯楽映画のビデオテープ六本を寄付した。今回はその第二弾として「水戸黄門」(月形龍之介主演)「喜びも悲しみも幾年月」(高峰秀子、佐田啓二主演)「釣りバカ日誌」二本が届いた。
今月初めには阿藤さんから電話があり「お年寄りにどんな映画を見たいのか、リクエストを聞いて教えてほしい。また送りたい」と話していたという。本波隆事務局長は「とても助かりうれしい。多くの人に見てもらいます」と話している。
同協議会は、各地区公民館を巡回するほか、町老人福祉センターで月四回の上映を、八月から月八回の上映に増やす計画をしている。
2002年(平成14年)6月30日(日)北日本新聞 富山県版
地域福祉の取り組み学ぶ
富山 介護セミナーに120人
宇奈月町社福協 本波事務局長が講演
明るく、楽しみながらこれからの介護の在り方を考える「さわやか介護セミナー」(北日本新聞社、住友生命社会福祉事業団主催)が二十九日、県民会館であり、一般から公募した約百二十人が先駆的な地域福祉の取り組みについて学んだ。
宇奈月町社会福祉協議会の本波隆事務局長が「今、地域福祉は」と題して講演。小規模な町の特性を生かし、独り暮らしや寝たきりのお年寄りのリストと住宅地図を合わせた情報システムを完成したことなどを例に挙げ「困っている人の家に、誰でも行ける地域づくりが必要」などと話した。
同セミナーは三回を予定。七月六日には「在宅介護を継続するためのコツ」と題した講演会を行い、十三日には講演のほか、リハビリ専門病院の看護師から実際の技術や心構えを学ぶ介護教室も開く。
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「今、地域福祉は」と題して講演する宇奈月町社会福祉協議会の本波事務局長=県民会館
2002年(平成14年)6月26日(木)北日本新聞 富山県版
みんなで考える 明るく、さわやかな介護
さわやか介護セミナー
受講生募集
猛スピードで進む高齢化社会。
「介護保険でどこまでフォローできるの?」
「将来安心して介護を受けられるの」
介護への不安や悩みはつきません。
介護をめぐる環境の変化を検証しながら 明るく、楽しみながら介護に関わっていけるよう、皆で考えましょう。
受講料無料
開催プログラム
6/29(土) 講演 14:00-16:00 『今、地域福祉は』
会場/富山県民会館304号室(富山市新総曲輪418)
講師/宇奈月町社会福祉協議会事務局長 本波 隆さん
7/ 6(土) 見学 9:00-11:30 県内福祉施設を見学 40名限定
※当日、北日本新聞社よりバスが出ます(8:00集合)
講演 14:00-16:00 『在宅介護を継続させるためのコツ』
会場/富山県総合福祉会館 サンシップとやま(富山市安住町5−21)
講師/富山医科薬科大学医学部看護学科助教授 炭谷 靖子さん
7/13(土) 講演 10:30-12:30 『介護の心構え』
会場/北日本新聞ホール(富山市安住町2−14)
講師/富山県ホームヘルパー協議会会長 松原 豊子さん
実習 13:30-16:30 介護教室 40名限定
会場/富山県高志リハビリテーション病院
日常生活動作をはじめとした介護の仕方や心のケアをリハビリ専門病院の看護師さんより学びます。プロのこつを伝授します。
※当日、北日本新聞社よりバスが出ます(13:15集合)
第3回さわやか介護セミナー
お申し込み方法 @住所Aお名前B年齢C電話番号D質問・疑問E実習・見学希望の有無をご希望の上、ハガキ又はFAXで北日本新聞社広告局までお申し込み下さい。
930−0094
富山市安住町2番24号
北日本新聞社広告局
「さわやか介護セミナー」係
FAXの場合は(076)442−3225
●申込締切/6月21日(金)必着
●定 員/150名(受講無料)※実習・見学は希望者各49名まで
●会 場/北日本新聞ホール ほか
●応 募/全プログラムを受講可能な方を優先させていただきます。
6日の見学・13日の実習それぞれの希望の有無を必ず記入してください。
●お問い合わせ/北日本新聞開発センター (076)445−3588
<主催>北日本新聞社・(財)住友生命社会福祉事業団
<後援>富山県・富山市・(社)富山県医師会・社会福祉法人富山県社会福祉協議会・富山県ホームヘルパー協議会ほか
<協力>富山県高志リハビリテーション病院ほか
<協賛>住友生命保険相互会社富山支社
2002年(平成14年)6月9日(日)北日本新聞 富山県版
超高齢化社会への不安、介護の悩みなどに対応し、老後をいきいきと過ごすため、保険制度や介護技術などについて学びます。
第3回 さわやか介護セミナー 受講無料
6月29日、7月6・13日
【対象】県内在住で3回とも受講できる一般の方
【テーマ・講師】@6月29日=「今、地域福祉は」宇奈月町社会福祉協議会事務局長・本波隆氏A7月6日=「在宅介護を継続させるためのコツ」富山医科薬科大学看護学科助教授・炭谷靖子氏B7月13日=「介護の心構え」県ホームヘルパー協議会長・松原豊子氏
※@Aは午後2−4時、Bは午前10時半−正午、定員150人。
【会場】@県民会館会議室A県総合福祉会館B北日本新聞ホール
【見学・実習】6日午前=県内施設の見学。13日午後=県高志リハビリテーション病院での介護実習。いずれもセミナー受講生の中から定員40人。
【応募】住所、氏名、年齢、職業、電話番号、介護に関する質問、見学・実習の希望を明記し、はがきかファクスで。〒930−0094富山市安住町2−14北日本新聞社営業部「さわやか介護セミナー」係。電話076(445)3321、ファクス076(442)3225。20日締め切り。応募多数の場合は抽選。
主催 北日本新聞社、住友生命社会福祉事業団
協賛 住友生命保険相互会社富山支社
2002年(平成14年)3月6日(水)富山新聞 富山県版
大震災を忘れるな
宇奈月町社福協 災害マニュアル配布
宇奈月町社会福祉協議会は五日までに「ふくし災害マニュアル」を二千四百部作成し、町内全世帯、公民館、学校、企業などに配布した。
A4版、八ページ、二色刷で、「災害時、落ち着いて行動するために」の副題がついている。内容は、火の始末などの災害時の行動十カ条、避難する時の持ち物一覧、災害時のボランティア活動、災害ミニ知識、町内の避難場所、緊急連作先などが記されている。
阪神・淡路大震災から七年目に当たり、災害に対する思いが次第に薄れていることから、平素から災害への準備、町民同士の助け合いが事前にできる唯一の対策として発行された。
一九九六年(平成八)年から毎年、少しずつ内容を変えながら発行されているが、県内市町村の社会福祉協議会で七年連続して「災害マニュアル」を発行しているのは宇奈月町だけとなっている。本波隆事務局長は「日ごろからの備えが大切と感じて災害マニュアルを作成してきた」と話している。
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七年連続して作成された災害マニュアル=宇奈月町社会福祉協議会
2002年(平成14年)2月21日(木)北日本新聞 富山県版
談論自由席
お年寄りに笑顔と感動
巡回映画を福祉に生かす
宇奈月町社会福祉協議会は昨年六月から、地域を巡回する「来て見てヤンバイ映画館」事業を始めた。いま高齢者に、どんなサービスが求められているのかを地域の家庭を訪ねて調査した際、ある視覚障害者の人が「目が見えれば映画を見るのに」と言った言葉がヒントになったのである。
高齢者は映画を見る機会がほとんどない。テレビで放送される映画は、若い人向けのものがほとんど。昔見た懐かしい映画を地域で上映すれば、介護予防や生きがいにつながるかもしれないと考えた。
目指したのは、昭和三十年代まで家族そろって心待ちにしていた巡回映画。ニュース映画の代わりに、職員と地元の主婦に依頼したリポーターが取材した宇奈月ニュースを流す。『男はつらいよ』など手持ちのビデオテープががあり、機材は町役場から借用できることになった。
当日、上映まで懐メロのレコード流し、あらすじを書いたチラシを手渡す。宇奈月ニュースで顔見知りが画面に出てくると、ドッと歓声が起こる。映画を見て、大きな笑い声や顔を見合わせて手をたたく人たち。終わると、大きな拍手がわき起こっている。どの会場にも、予想以上の人が集まり、待たれていた事業であることを肌で感じている。
だれもが健やかで安心して暮らせる町。それこそが理想とされる福祉社会であろう。一緒に笑い、手をたたき、時には涙も。そんな時間の積み重ねこそ、元気で暮らせる要件だと思う。時代を支えてきた高齢者に、いつまでも元気でいてもらえるよう、巡回映画で笑顔と感動を提供し続けたいと考えている。
白黒顔写真(省略)
宇奈月町社会福祉協議会事務局長
本波隆
2002年(平成14年)1月28日(月)北日本新聞 富山県版
阿藤さん(俳優)からビデオ届いた
宇奈月町社福協
お年寄り向け巡回映画事業に共鳴
時代劇など6本
宇奈月町社会福祉協議会(大坂吉郎会長)のお年寄り向け巡回映画館「来て見てヤンバイ映画館」を全国放送した北日本放送系列の「日本縦断ふるさと自慢」で、リポーター役を務めた俳優の阿藤快さんから、昭和三十年代の時代劇映画などのビデオ六本が同協議会に届いた。収録を通して、同事業に共鳴した阿藤さんからの贈り物で、職員らも喜んでいる。
阿藤さんは今月七、八日、宇奈月温泉の旅館でチラシを配ったり、同町栃屋郷土館で行われた上映会を実際に手伝う形で番組を収録。二十六日に全国放送された。
映画館は月二回のペースで町内を巡回しているが、同協議会が持っているビデオは松竹映画『男はつらいよ』全四十八シリーズだけ。収録の途中、阿藤さんが「ほかにどんな映画が見たい?」とお年寄りに尋ねると、「やっぱりチャンバラ映画がいいね」「釣りバカ日誌もいい」などの声が出ていた。
阿藤さんは「いろんな作品を持っていた方がいい。今度送るよ」と約束し、帰るとすぐに六本のビデオが宅配便で送られてきた。昭和三十年代の「旗本退屈男」「赤穂浪士」「瞼(まぶた)の母」をはじめ、「幸せの黄色いハンカチ」「釣りバカ日誌」の二シリーズで、同協議会は早速、「旗本退屈男」を巡回に取り入れた。本波隆事務局長は「きさくで温かい人柄に触れ、感激した」と話している。
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俳優の阿藤快さんから送られてきたビデオ=宇奈月町社会福祉協議会
2002年(平成14年)1月26日(土)北日本新聞 テレビ番組欄
富山県広報課「全国に紹介された富山県」
日本縦断ふるさと自慢
KNB前10・30
全国に自慢できるふるさとを目指し、官民一体となって地域活性化に取り組み各地の事業を紹介する。阿藤快が、宇奈月町を訪問。そこで開かれているお年寄りのための映画上映会のもようをリポートする。一方、麻丘めぐみ=写真左=(省略)は大分県安心院町の宿泊農業体験に参加する。
2002年(平成14年)1月26日(土)日本TV 10:30〜11:30 全国放送
富山県広報課「全国に紹介された富山県」
特別番組
日本縦断ふるさと自慢
■富山県宇奈月町(うなづきまち)「映画でお年寄りに笑顔を」
■大分県安心院町「農業体験学習で町おこし」
■静岡県三島市「美しい水を!自然との共存」
■山形県鶴岡市「エコマネーで思いやりあふれる町に」
本波 隆(ほんなみ たかし)
