渡辺照宏訳
大空に咲き出でし 光明の蓮華 花びら群れなして四方に飛び散り
むばたまの真黒き闇の海を覆いぬ その真中の黄金の蔵に われよろこびて住む
おお君よ― われを廻りて静かに散る 光明の蓮華
大空になみたちて 風吹き渡る 四方に歌声あがる 四方に生命踊り立つ
虚天に満つ この風情 身に染み渡る この生命の海に沈み
胸に満つ生命を採りて来む 抱く大地 ありとある生命を なべて みなよびよせ
すべての手 すべての足に 振る舞い分け与う歌と香に 意 満ちたり
われ こよなく うれし われを廻りて裳裾を広げ 抱く大地
光明よ 君を敬う 我が罪を払え 我が額に父の祝福を置け
風よ 君を歌う 我が愁いを消せ 身の隅々を撫でよ 父の祝福もて
大地よ 君を歌う 我が望みをみな叶えよ 家を隅なく稔らせよ 父の祝福もて