ブログ「・・と温泉」 

本波 隆(ほんなみ たかし)が、2012(平成24)年10月18日〜ふなみの湯「ふれあい温泉」ブログに書いているものです。出勤日に、温泉と絡めて、毎日更新中。ブログ原文に一部手を加えてご紹介。。。


No.945「赤とんぼと病院送迎車と温泉と」    2016(平成28)年8月31日掲載
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 今朝は、晴れ。
 出勤途中、道路の真ん中あたりを飛んでいる、赤とんぼがいました。透明の羽根をキラキラ輝かせながら、こちらの車を避けきれず、すーっとフロントガラスへ向かうように。どうやら落ちた気配はなく、大けがはしなかったようですが、後遺症など出なければいいのになと。
 坂を登り切って少し進んだところに、病院の送迎車が止まっていました。赤いランプを点滅させながら、利用する人を待っているようです。周りにそれらしき姿は見あたらず、早めに到着したのかも。それにしても、病院から迎えに来てもらえるなんて、時代も変わったもので。
 さて、窓から入る風が気持ちよく感じるこんな日は、あったかい温泉に入り、お客が向こうからやって来る時代なんて随分昔のこと、それなのに、今だに殿様商売気分が抜けきらないこの身とすれば、ふんぞり返ったまま戻らない腰をちょっと低くすることを、考えるのも。。。



No.944「長袖ジャンパーと白いテープと温泉と」    2016(平成28)年8月30日掲載
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 今朝は、雨。
 出勤途中、黒い傘をさし大きなゴミ袋を持って、ゴミ置き場へ向かっている男性がいました。上に着ていたのが、長袖のジャンパーです。昨日は半袖シャツでも暑いと思ったのに、一日過ぎただけで上着が必要になるとは。季節は、こちらの都合なんか関係なく向こうから。
 坂を登り切って間もなく、空き地だったところに、白いテープらしきものが張られているのに気がつきました。新しい建物ができるらしく、大きな四角い形にです。最近、新築中の家を見かけるようになっており、どうやら、あちこちでお金が動き始めているような気配が。
 さて、外へ出たら寒く感じたこんな日は、あったかい温泉に入り、貯金するのは大事なこと、でも、持ってるお金をどう生かすかはその人しだい、どうやらお金の側から嫌われているような気がするこの身、使うことを考える前、どうやって貯金するかを、考えるのも。。。



No.943「青い稲と真っ赤な顔の猿と温泉と」    2016(平成28)年8月29日掲載
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 今朝は、曇り。
 出勤途中、道路横にある小さな田んぼの稲、三分の二ほどは色づいているのですが、残りがまだ青いまま。同じ田んぼで、稲の色があれだけはっきり分かれているのも珍しいことです。青色のところだけが日陰になっていた訳でもなく、もしかして、水口(みなくち)部分の温度が影響。
 坂を登り切る手前、黒っぽい小さな固まりが、道路の先の方を横切り、斜面を駆け上がって行くでは。近づくと、体を乗り出し、斜面の上から道路を見ている、真っ赤な顔をした猿が一頭。周りに他の猿の姿はなく、どうやら独りもの。山の食べ物、暑さが続き、いよいよ不足し始めたか。
 さて、刈り取られた田んぼの横を通った時、米の甘い匂いが車の中へ飛び込んできたこんな日は、目の前にある時は何とも思わないくせに、それがなくなると、どうしてなんでと大騒ぎするこの身、行きあたってではなく日頃から感謝の気持ちを忘れないようにしていたか、考えるのも。。。



No.942「ヒマワリと稲刈りと温泉と」    2016(平成28)年8月25日掲載
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 今朝は、曇り。
 出勤途中、道路すぐ横にある畑の隅に、ヒマワリが咲いていました。高さは膝ぐらいなのですが、鮮やかな黄色で、真ん中の部分が濃い茶色です。ただ、頭を垂れるように下を向き、まるで元気を失ったかのよう。暑さが続いており、ヒマワリもとうとう夏バテしたのか。
 坂を登り切ってすぐ左側にある田んぼ、稲刈りが終わっていました。昨日の朝まで、黄色く一面に連なっていた8枚ほどが、跡形もなくです。あれは、早稲か餅米。随分色づき、収穫が近いとは思っていたのですが、まさか昨日とは。新米の時期、いよいよこの地へも。
 さて、厚い雲が見えているこんな日は、あったかい温泉に入り、手をかければかけた分だけ、それが結果として表れる、そんなこと頭で理解しているつもりでも、いざ八十八回続けるとなると全く自信がないこの身、まずは最初の一歩だけでも踏み出すことを、考えるのも。。。



No.9411黄色い帽子とゴミ簡易箱と温泉と」    2016(平成28)年8月24日掲載
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 今朝は、曇り。
 出勤途中、黄色い帽子をかぶった小学生たちが、学校の方へ歩いていました。肩から水筒を提げ、手には丸めた画用紙とバッグを持ってです。夏休みも終わりに近づいてきたため、学校で宿題のチェック等をする日か。友達と一緒なのに、笑顔が見られないのは分かる気が。
 赤信号で止まった時、青いゴミ収集車が、ちょうど向こう側に。プラスチック類リサイクルのため設置されている緑色の簡易箱を、2人で車の後部側へ。終わると、その簡易箱をたたんでゴミ箱の上へきちんと置いているでは。収集の人たちが、そこまでやっていたとは。
 さて、風が気持ちよく感じるこんな日は、あったかい温泉に入り、声高に自慢せず丁寧に仕事をこなす、それがプロというもの、それに引き替え言うことは大げさで仕事は中途半端だらけのこの身、見られずとも誰にも恥じることなく真っ正直に働いていたか、考えるのも。。。



No.940「自転車の高校生と倒れた稲と温泉と」    2016(平成28)年8月23日掲載
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 今朝は、小雨。
 出勤途中、自転車に乗って駅の方へ向かう、男子高校生とすれ違いました。白ワイシャツに黒いズボン姿なので、今日は登校日だったのかも。小粒とはいえ雨が降っているのに、傘をささず、カッパも着ずにです。若さは、少々の雨で濡れるぐらいどうってことないか。
 道路から離れた下の方に見える田んぼで、稲のほとんどが倒れているのが目に入りました。色はまだ青く、収穫までは随分日がありそうなのに。これからが実入りの時期だけれども、あれだけ倒れていると、おそらく相当な影響が。雨は必要でも、多すぎるのもまた。
 さて、雨のため涼しくなっているこんな日は、あったかい温泉に入り、人生いいこともあれば悪いこともあるもの、楽をしながらいいことしか求めていない心の狭いこの身とすれば、いい結果を出すため地道な日頃の努力を忘れていなかったか、考えるのも。。。。



No.939「剪定ばさみとパワーショベルと温泉と」    2016(平成28)年8月22日掲載
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 今朝は、曇り。
 出勤途中、道路に面した生け垣横で、大きな剪定ばさみを手にし刈り込みをしている高齢男性が。持つ部分が木製で黒ずんでおり、随分使い慣れた物のよう。丸くなった生け垣の下部分を、気持ち良さそうにサクサクと。手入れをすればするだけ、それが必ず返って。
 橋を渡って少し進んだ右側、一台のパワーショベルが音を立てて動いていました。小型のもので、坂の下を掘り起こしている最中。すぐ横に、トラックが2台止められており、掘った石など運搬するための準備は万端です。他に人の姿は見えず、一人で全作業をか。
 さて、雲が広がりつつあるこんな日は、あったかい温泉に入り、誰かと一緒だとつい甘えが出るもの、それが自分だけでとなると強い責任感が、他人任せの無責任を絵で描いたようなこの身とすれば、たとえ何人いようとも責任感だけはを忘れないよう、考えるのも。。。



No.938「稲の香りと県地図と温泉と」    2016(平成28)年8月19日掲載
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 今朝は、曇り。
 出勤途中、公民館を過ぎてすぐ、開けた車の窓から、運転席に甘い香りが飛び込んできました。あの香りは、稲穂が発生源。稲が開花した後、そこから出ているものです。漂ってきた香りで、収穫時期が近くなったことが分かり新米を口にできるのももうすぐと、思わずつばをゴックン。
 赤信号で止まった時、自転車を押しながら歩道を渡る一人の女子中学生。青色半袖Tシャツに、紺色の制服プリーツスカートです。白いブラウスではないため、あれっと思ったのですが、胸部分に大きな富山県の地図。部活などでみんなが揃え、きっと今日はそのお披露目の日かなと。
 さて、ミンミンゼミの鳴き声がやけに大きく聞こえるこんな日は、あったかい温泉に入り、いい仲間がいれば自分が持ってる以上に、その力を発揮できるもの、いつも我が身のことしか眼中にないこの身とすれば、多くの人たちとふれあいながら切磋琢磨することを、考えるのも。。。



No.937「畑作業と釣りの準備と温泉と」    2016(平成28)年8月18日掲載
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 今朝は、雨。
 出勤途中、道路から一段高いところにある畑で、白いてぬぐいを姉さんかぶりした高齢の女性4人が揃っての作業です。あそこは、トウモロコシが植えられていたところ。収穫が終わり、後片づけでもやっていたのか。取り入れが終ったばかりと言うのに、もう次の準備が始まって。
 用水の側にある狭い空き地に、ジープ型の軽四が止まっていました。その横で、短めの釣り竿を脇に抱え、釣り針にエサをつけている男性がいて、これから釣りを始める準備を。あの場所では、釣り人の姿を年に何回か見かけてますから、もしかすると、釣りのいい穴場なのかも。
 さて、小さな雨がポツポツ降り始めたこんな日は、あったかい温泉に入り、経験を積めば知識が増えていくというもの、ただそれを生かすも殺すもその人しだい、年数だけは同じく重ねているのに、知識がそれに伴っていないこの身、分からないことはすぐ調べるようにしていたか、考えるのも。。。



No.936「割れたスイカと県外ナンバーと温泉と」    2016(平成28)年8月17日掲載
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 今朝は、雨。
 出勤途中、道路横にある家の玄関先に、割れたスイカが置かれていました。誰かが落としたのか、ひび割れた状態で真っ二つ、中は真っ赤に熟して。それが、雨に打たれてずぶぬれ、食べ頃なのに、なんとももったいないこと。喉が渇いている時は、落として少々の汚れがあっても口にするのに。
 信号の少し先、右側にある空き地で、前照灯を点けたまま停車している車。見るからに高価そうな車で、運転席にいたのは、いささか年を召した感じの男性です。ハンドルから手を離し、下を向いてたので、行き先の確認などをしていたのかも知れません。ナンバーを見ると県外、どおりでだなと。
 さて、土砂降りになっているこんな日は、あったかい温泉に入り、今はカーナビなどがあれば知らない所へでも自動で道案内を、子供の頃心臓が破裂するぐらいドキドキしながら「道を教えてください」と尋ねたことのあるこの身とすれば、今更でも最新機器の使い方について勉強することを、考えるのも。。。



No.935「ペットボトルと隠れた交通標識と温泉と」    2016(平成28)年8月14日掲載
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 今朝は、晴れ。
 出勤途中、玄関前でしゃがんで何かしている小さな男の子がいました。見ると、透明のペットボトルに入れた水を、アサガオの根本へ注いでいる様子。伸びたツルが枯れて茶色くなっており、家人にでも言われたのか。夏休みの宿題が、枯れましたでは、ちょっとまずいはず。
 橋を渡ってすぐ、目線を上げると、葉っぱの間から赤と青色の交通標識の一部が見えるでは。見えていたのは、上の丸い部分だけ。何の標識かを確認することはできないのですが、どうやら、速度標識のよう。見えないのが原因で、事故などにつながらなければいいけれど。
 さて、夏真っ盛りを感じさせるこんな日は、あったかい温泉に入り、知らなかったでは通らないのが法律の世界、決まっていることはきちと守るのが義務、「でも」とこの口から出そうになるのをグッとこらえ、国民としての義務はきちんと果たしていたか、考えるのも。。。



No.934「制限速度とつかみどり大会と温泉と」    2016(平成28)年8月11日掲載
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 今朝は、曇り。
 出勤途中、前をゆっくり走る軽四トラックと乗用車。制限速度40キロのところを、35キロほどでですから、とても遅く感じます。後ろから来た車はくっついてくるしイライラし始めたところで前の2台が右折。トラックの荷台に野菜が沢山積まれており、それで安全運転をしていたか。
 職場へ近づくと、ガードレールにのぼり旗が立てられていました。旗には、大きくつかみどり大会の文字。13日開催と書かれており、温泉前を流れる舟川で、魚のつかみどりが行われるもよう。おそらく、地域の関係者が実施するお盆にあわせての大行事。どうか大勢集まりますように。
 さて、風が涼しく感じるこんな日は、あったかい温泉に入り、催し物を実施するには何日も前から細かな準備が必要で、ほっとするのは終了してから、そんな苦労にも気がつかず些細なことで文句ばかりのこの身、会場へ行った時、心の中で両手を合わせ感謝することを、考えるの。。。



No.933「トウモロコシといっぷくと温泉と」    2016(平成28)年8月10日掲載
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 今朝は、曇り。
 出勤途中、道路の隅の方に自転車が置かれていました。持ち主はどこかな、と目で探すと横にある畑の中に、男性が一人。水色ズボンに、白い長袖のシャツを着、黒い手抜きをした腕を後ろに組んでです。成長したトウモロコシは背丈ほどあり、生育状況を見にきたのか。
 しばらく進んだところで、道路に面している玄関の高い階段に腰かけ、道路を眺めている高齢の男性。左手に、空でしわしわになったゴミ袋を持っており、右側には茶色い杖が置かれて。ゴミを出した後、通る車を見ながらのいっぷく、休めばきっとまたみなぎるような力が。
 さて、橋の上を通るとき、山側から冷たい風が感じられたこんな日は、あったかい温泉に入り、懸命に働くことはもちろん大切、でも、それが度を超すと糸が切れたように、そんな経験のないこの身とすれば、疲れてへとへとになるぐらいまで働いていたか、考えるのも。。。



No.932「コンクリーブロックと簡易トイレと温泉と」    2016(平成28)年8月9日掲載
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 今朝は、曇り。
 出勤途中、歩道と車道の間に設置されている、20センチほどの高さがあるコンクリートブロックに目が止まりました。そのすぐ横、伸びた草の生えているところが何カ所もあり、アスファルトとの隙間を狙って地面から顔を。したたかな草たち、生きるために持てる力を総動員か。
 坂道の途中、荷物を積んだトラックとすれ違いました。バックミラーで見ると、緑色した箱形の荷物は、どうやら簡易トイレ。これから、工事や建築現場などへ届けるところだったのかも。時効だからもう許されることにして、トイレで困った時、何度も男の特権を使った覚えが。
 さて、珍しく涼しい朝になっているこんな日は、あったかい温泉に入り、ある程度の我慢は必要なこと、ただ体を壊すまでの我慢となれば愚の骨頂、腹を立ててばかりのこの身とすれば、あったかい温泉に入り、硬くなっている心のひだのあちこちゆっくり伸ばすことを、考えるのも。。。



No.931「もみじと新鮮夏野菜と温泉と」    2016(平成28)年8月8日掲載
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 今朝は、晴れ。
 出勤途中、道路すぐ横にある家の庭、一本の木だけ葉全体が茶色くなり始めているでは。周りの木はどれも、葉が濃い緑色のままなのにです。見ると、それはもみじの木。暑さが厳しさを増しており、紅葉が早まっていると感じたのか。暑い夏の向こう側に、もう秋の気配が。
 地域の公民館に近づいたとき、小さなビニール袋を手にした女性が手前側の家の前に立っている女性の所へ。話しかけながら、その袋を手渡しており、どうやら今朝採ったばかりの野菜です。新鮮さと、気持ちが込められているあの野菜、絶対、味に、はずれがないはずだと。
 さて、太陽の光が猛暑を感じさせるこんな日は、あったかい温泉に入り、気持ちがなければ物はあげないもの、でも、お礼の言葉が返ってこなければ次からちょっと躊躇したりして、もらいっぱなしのこの身とすれば、途切れる前にお返しの準備をしておくことを、考えるのも。。。



No.930「なんとかGOと釣り人と温泉と」    2016(平成28)年8月6日掲載
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 今朝は、晴れ。
 出勤途中、寺院への細い道に、携帯を操作しながらウロウロしている、黒い半袖Tシャツ姿の男性がいました。今ばやりの、なんとかGOというゲーム中だったのか、それともメールでも書いていたのか。携帯は電話機能だけ、そんな時代は、もう遠い昔になったようで。
 愛本橋から下を見ると、赤い帽子の釣り人がいました。長袖シャツの上にベストを着、長靴を履いた釣りに慣れた人の格好。対岸に、別の男性がいたのですが、こちらは竿を持たず、釣果の偵察にでも来たのか。あそこで、釣りをしている人を見かけたのは、もう何日ぶり。
 さて、吹く風が気持ちいいこんな日は、あったかい温泉に入り、そこにいるのが当たり前だったのにいなくなってから、ようやくその人の偉大さに気づく、そんな経験をしながら、目の前にいる人へ感謝の言葉もかけないこの薄情者、遅くてもいいい「ありがとう」の言葉を、口にすることを、考えるのも。。。



No.929「警察官2人と発電機と温泉と」    2016(平成28)年8月5日掲載
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 今朝は、晴れ。
 出勤途中、小型パトカーとすれ違いました。運転席と隣の助手席にも警察官の姿があり、珍しく2人連れです。あの時間帯ですから、朝一番の会議などへ行く途中だったのでしょう。前照灯が全て点いており、トンネルを過ぎて消し忘れたか、それとも安全運転のためにか。
 旧小学校の体育館横に、車2台が止まっており、男性3人が機械を囲んでいました。見ると、大きな発電機に手をかけ、何やら相談している様子です。機械の調子が思わしくないのか、あるいは、今日の予定を決めていたのか。どんなに暑くても、機械に休みはないようで。
 さて、吹く風が涼しく感じるこんな日は、あったかい温泉に入り、ちょっと暑いだけで、もうやってられないなどと理屈にならない屁理屈を並びたて、仕事から逃れようとあがいているこの身、炎天下で働いている人たちの爪のアカでも分けてもらうことを、考えるのも。。。



No.928「肌の露出と白い軽四と温泉と」    2016(平成28)年8月4日掲載
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 今朝は、晴れ。
 出勤途中、公民館の方へ向かって歩いている、女性がいました。幅広の黒い帽子、薄いピンクの長袖ジャンパーに、白い手袋。顔のごく一部を除いて肌の露出箇所がなく、あれだと日焼けすることもないはず。夏は肌をこんがり黒く焼いて、なんてもう昔話になったか。
 橋を少し過ぎたあたりで、白い軽四とすれ違いました。運転していた女性、ちょこんと頭を下げるでは。以前一緒に働いていた人で、薄々気づいてはいたのですが、知らんぷりも礼儀かなと思っていたのに。とうとう気づかれたようで、明日からはこちらから挨拶せねば。
 さて、太陽の強い光を感じるこんな日は、あったかい温泉に入り、時には見て見ぬふりをしなければならないことだって、それが大人というもの、大人の門をくぐって何十年も経つのに、まだ戸惑いっぱなしのこの身とすれば、挨拶で後れを取ってなかったか、考えるのも。。。



No.927「真っ白なスニーカーと黄色いTシャツと温泉と」    2016(平成28)年8月3日掲載
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 今朝は、曇り。
 出勤途中、お揃いの白い帽子をかぶり、駅の方へ向かっている夫婦らしき二人連れとすれ違いました。女性が肩にしていたのは、四角い形をした大きなバッグ。二人とも真っ白なスニーカーを履き、あの格好からすると運動のためお出かけ。夏も、スポーツでいい汗をかかねば。
 そこから少し先、半袖の白いポロシャツを着た、高校生とおぼしき若者がこちらへ向かって歩いて来ました。目が道路の反対側へ動いたのに気づき目線の先を見ると、そこには黄色いTシャツ姿の女子中学生。その中学生、気配を察したのか、その場から離れるように小走りで。
 さて、車の窓から入る風が爽やかに感じるこんな日は、あったかい温泉に入り、大きな声で呼びかけられても気づかないことがあるもの、反面ちょっとした動きを見て心の中がうかがえたりして、心を見透かされてばかりのこの身とすれば正直に徹することを、考えるのも。。。



No.926「火の番とおかっぱ頭と温泉と」    2016(平成28)年8月2日掲載
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 今朝は、曇り。
 出勤途中、道路から少し離れている大きな鉄塔の下付近に、白い煙がモクモクと上がっていました。煙の高さから、燃やし始めてそれほど時間が経っていない様子。近くに、白い手ぬぐいを姉さんかぶりした高齢女性の後ろ姿が見え、火事にならぬようしっかり火の番をか。
 中学校への横道に近づいた時、濃紺の半袖ポロシャツに赤いキュロットスカートの女性が歩いてきました。前髪を、眉の上あたりを真横へすぱっと切った、昔で言うおかっぱスタイルですが、今風なおしゃれ感が全身から漂って。うん、あの組み合わせ、なかなかいいぞと。
 さて、今朝方降った雨で涼しくなっているこんな日は、あったかい温泉に入り、人の好みは千差万別、どれが正しくてどれが悪いなどとは軽々しく言えないのに、自分の感覚を誰彼構わず無理矢理押しつけているこの身とすれば、せめて清潔感を最優先することについて、考えるのも。。。



No.925「荷物カゴと顔カバーと温泉と」    2016(平成28)年8月1日掲載
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 今日は、晴れ。
 出勤途中、畑仕事からの帰りと思われる高齢の女性が、大人用三輪自転車に乗っていました。円錐状の茶色い編み笠をかぶり、花模様のある腕抜きに、雨合羽ズボンを履いてです。後部荷物カゴには、緑色した何やら大きな丸い物。太陽の恵みを受け、野菜たちは順調に生育してるよう。
 橋を過ぎて少し進んだところで、草刈り機を右手に持ち、ゆっくり歩いている男性が一人。跳ねた石などから保護するための顔カバーが、頭の上に。後ろの部分が編み目になっている、大きなズボンカバーを履き装備は万全です。朝のあの時間、もう一仕事終えての帰宅とは、さすが。
 さて、空気のむっとした暑さを感じるこんな日は、あったかい温泉に入り、経験したことを踏まえそれを後日きちんと生かす、それが人の成長というもの、体だけは大きくなっても心の成長が全くそれに伴っていないこの身、どんなに眠くても少しは早起きすることを、考えるのも。。。














本波 隆(ほんなみ たかし)

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